こんにちは、まなおママです。
まとまって時間がとれる、一年でも貴重なお正月休み。
わたしは一冊の本を読みました。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
ベストセラーなので、ご存知の方も多いでしょう。
年の暮れ、ふと訪れた書店で、文庫になっているのを目にし、
「あーこれ、ずっと読みたかったんだよなぁ」とおもって
衝動買いしました。
そして正月かけて読んだところ・・・
非常に面白かったです。わたしはかつてイギリスに1年住んだことがあり、
イギリス社会の抱える空気感というものがなんとなく想像できるのですが、
長く住んでおり、かつイギリスで働いてきたみかこさんは
もちろん社会の深いところまでご存知で、現地人との交流も深く、
息子さんとの日々の出来事から紡ぎだされる言葉には、
新発見の驚きを含めて興味深いものがありました。
わたしは住んでいる期間も短く、身分も学生だったので、
そこまで人種差別されたという経験はないのですが(語学力不足で
気づかなかっただけの可能性はアリ)、
やはり人種差別は存在しており、貧富による格差や教育格差、階級格差が
いたるところに存在していることが伝わってきました。
日本でも親がちゃって言われるくらい格差は問題になってますしね。
中でも一番心に残っているのは、エンパシーです。
エンパシーはシンパシー(同情)とはちょっとちがって、
「他人の靴を履いてみること(=他人の立場になってみること)」。
自分とちがう信念や理念を持つ人が、何を考えているのか想像してみる力の
ことを指します。
たぶん人びとの心の中にエンパシーがあれば、分断や差別は減っていくのではないでしょうか。
「これからはエンパシーの時代」と習ったとありましたが、
こういう教育は日本にはあるのかしら?
わたしは偏差値が高い子ではなく、エンパシーのある子、に育ってほしいなあと
この新年に思いました。